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番組紹介

この番組はメインパーソナリティにバグース長谷川、そして静岡文化芸術大学政策学部教授 梅田英春氏と共に浜松市の音楽文化発信と、世界の音楽を学び、理解し真のグローバル創造都市・浜松市を目指します。
創造都市ネットワーク音楽部門に浜松市が参加している意味と役割、そのネットワークを組む地域や国々の音楽文化を紹介、再確認、再発見、世界音楽の祭典in浜松に向けてFMHaro!発信で盛り上げて行く番組です。
音楽紹介、ゲストコーナー、民族楽器や伝統音楽等の紹介などなど内容盛りだくさんです!

メッセージ

sekaon@fmharo.co.jp

パーソナリティ紹介

  • バグース長谷川

    バグース長谷川
    Bagoose Hasegawa

  • 梅田 英春

    梅田 英春 Hideharu Umeda



番組からのお知らせ

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第46回 騒音・雑音・ノイズでGO!  (2017年2月17日放送)

2017.02.17

音楽で用いられる音は、誰もが疑うことなく「楽音」だったものが、20世紀初頭、イタリアからはじまる未来派の運動の中で、非楽音=雑音を音楽に取り入れるさまざまな芸術運動が始まった。これを出発点にアメリカでも騒音、雑音、ノイズというものが見直され現代音楽の中に取り入れられた。こうした現代音楽の新しい音楽運動は、ロックミュージックの中に受け継がれ、1960年代から生活音、雑音、ノイズなどをロックのミュージシャンたちは自分の作品の中に取り込んだ。今では「楽音」だけが音楽に用いられる素材ではなくなったが、その音楽の歴史を駆け足で紹介する。

1) Rou Leed / Metal Machine Music Part 1 (1975)
ルー・リード自身が「唯一リスナーを攻撃するレコード」として2枚組で発売。すべての面がノイズミュージックでPart 4まである。

2) ルロイ・アンダーソン《タイプライター》(1950)
戦後の冗談音楽の作曲家として有名なルロイ・アンダーソンは、楽器が奏でる「楽音」ではなく、楽器以外の音、いわゆる非楽音を使う。この曲では実際のタイプライターを使用している。

3) ルイージ・ルッソロの創作楽器イントナルモーリに音
20世紀初頭、近代文明の産物としての機械の音を取り入れ、過去の芸術を破壊する運動がイタリア起きるが、その中でルッソロは機械音を出す楽器を創作した。 ブザー音、遠吠え音、ぱちぱちと音を立てる音を紹介。

4) ジョン・ケージ《プリペアードピアノのためのソナタ》より
  ピアノの弦と弦の間に釘や消しゴムなどを挟み、ピアノの音ではなく、打楽器として使用し、演奏した作品。ピアノがピアノではなくなる。

5) 一柳 慧 《ピアノ音楽 第7》(1961)
ピアノの鍵盤を打鍵するだけでなく、弦をひっかいたり、たたいたりしてあえて雑音を出す作品。

6) The Beatles / Revolution 9 (1968)
ビートルズがホワイトアルバム(通称)の中で行っている実験音楽。クラシックでは、シュトックハウゼン、ブーレーズなどが行っていたいわゆるテープ音楽がロックで初めて用いられた作品。

7) Frank Zappa / The Mothers of Invention / Nasal Retentive Calliope Music(1968)
  ビートルズの名盤:サージェト・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドのパロディ的作品。サイケデリックでポップな曲と、ミュージック・コンクレート等による実験的サウンドがバランス良く混ざり合った作品の中の1曲。

8) Pink Floyd / Alan's Psychedelic Breakfast(1970) 
ピンク・フロイドのアルバム:原子心母の中に入っている作品。アラン氏が朝起きてからのさまざまな生活の様子が表現されているサウンドスケープ作品。

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第45回 イタリア・オペラの楽しみ方

2017.02.10

ゲスト:高田和文さん(静岡文化芸術大学副学長、芸術文化学科教授)

クラシックのジャンルに分類されるオペラというだけで「難しい」「敷居が高い」と思ってしまう人が多いのではないでしょうか?確かに日本においては「オペラ」という言葉は知っていても、それを劇場やホールなどで鑑賞したことのある人は少ないはずです。オペラはその舞台装置も大掛かりで、主演者も多いことから決してチケット代も安くはありません。
オペラとはセリフではなく、歌で進行する演劇です。イタリアはそのオペラの本場です。オペラが誕生したのもこの地なのです。今回はイタリア舞台芸術の専門家である高田和文さんをお迎えして、イタリア・オペラの楽しみ方を語っていただきます。このお話を聞けば、きっと興味を持っていただけるはず。

1)プッチーニ オペラ「トスカ」よりアリア〈歌に生き愛に生き〉歌:マリア・カラス
20世紀最大のソプラノ歌手といわれるマリア・カラス。この曲は、愛する男性のために葛藤する場面で歌うため、声を張り上げるというより、つぶやくように歌われる。

2)ヴェルディ オペラ「リゴレット」よりアリア〈女心の歌〉歌:ルチアーノ・パヴァロッティ
プレイボーイであるマントバ公爵が歌うアリア。「女心は移り気だ」と歌うが、実は、プレイボーイである移り気な自身を歌っているともいえる内容。

3)アンドレア・ボチェッリ / 君と旅立とう
オペラにも出演する盲目の歌手。この曲はサラ・ブライトマンが歌うTime to Say Goodbyeという英語タイトルで有名だが、原曲はイタリア語。オペラ歌手でありながら、こうしたポップな歌にも取り組んでいる。

4)ミルバ / 帰れソレントへ(ナポリ民謡)
クルト・ワイル「三文オペラ」などのブレヒトソングを歌う歌手として有名。そうした活動を経て、ナポリ民謡を歌う。

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第44回 セカオン的和洋奏楽

2017.02.03

浜松市で毎年行われている和洋奏楽というイベントをご存知ですか?この言葉の通り、西洋の音楽と日本の音楽をコラボさせた新しい作品の舞台です。さらに「伝統」にこだわらず、世代、ジャンルを超えて楽しめる音楽を目指しています。今年の浜松市で行われる和洋奏楽はすでに終了していますが、セカオンでも和洋奏楽をとりあげます。といってもセカオンRadioですから、ちょっとユニークなものを集めてみました。

1)おらしょ
長崎県の離島に残る讃美歌。といってもふつうの讃美歌ではなく、隠れキリシタンの人々が歌い継いできた音楽。讃美歌のままではすぐにキリシタンの信仰が明らかになってしまうため、旋律を日本化してしまい、言葉も日本語の唱えのように変化させる。そういう意味で和洋奏楽なのだが、まさにこの音楽は「信仰」と「生きるため」の和洋奏楽といえるだろう。

2)チンドン屋の音楽 《美わしき天然》
大正期に生まれたというチンドン屋。今ではすっかり見なくなってしまったが、その音楽はまさに民衆の中に誕生した和洋奏楽の典型である。鉦や太鼓が入ることから「チン」「ドン」という名称が誕生したが、実際にはクラリネット、アコーディオンなどの西洋楽器が加わる。しかもこの《美わしき天然》は当時、日本ではまだ馴染のない3拍子である。

3)Laura Nyro / Smile
1997年に若くして亡くなったアメリカのシンガーソングライター。この曲は日本の箏の響きを効果的に使用する。ただエキゾチシズムだけのために使ったというより、箏とベースと掛け合いをさせるなど、日本の伝統楽器の伝統的響き、特徴をつかんでそのエッセンスを全体に散りばめている。

3)Linkin Park / Nobody's Litening
ラップミュージックでありながら、尺八で12拍4小節の旋律をループさせながら、リズミックなラップがのった音楽。尺八の音楽が横糸であれば、縦糸がラップであり、縦横がうまく交差している音楽。またそうした和洋奏楽が独特の緊張感を生んでいる。

4)村田英雄 / 人生劇場
1938年に楠木繁雄によって歌われた古賀政男の作曲の名曲。1958年の村田英雄バージョンでは、イントロで大正琴が使われている。大正琴とオーケストラのコラボ作品。歌手の村田英雄は着物姿である。この曲を機に日本における大正琴ブームが再来した。

5)外山雄三《管弦楽のためのラプソディー》から〈八木節〉
NHK交響楽団が1960年の世界周遊公演のために外山雄三に委嘱した作品。現在でも日本のオーケストラが海外公演を行う時の定番曲。日本でもしばしば演奏される和洋奏楽の名曲中の名曲。

6)Freddie Mercury Monteserrat Caballe / La Japonaise
アルバム「バルセロナ」の中の一曲。フレディ・マーキュリーは日本マニアであり、この曲も日本語が多く用いられている。日本について、ポピュラー音楽界、クラシック界の歌手が歌いあげる作品。箏の響きを感じられる部分も聞くことができる。

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第43回 トルコ音楽今昔 Part. 2 ゲスト:関口義人さん(音楽評論家)

2017.01.27

前回に続き、今回も"トルコ音楽今昔 Part.2"と題して、トルコのポピュラー音楽を取り上げます。日本人には馴染みがあまりないトルコのポピュラー音楽。その深淵な世界を紹介します。ゲストの関口義人さんは、トルコのポピュラー音楽の専門家。昨年末にトルコのポピュラー音楽について初めて記した『トルコ音楽の700年』を刊行しています。

1) Kirpi / The Song (2007-8頃)

トルコで未だに差別されているジプシー(トルコではチンゲネとよばれる)の出身のクラリネット奏者。クラリネットはトルコではダンス・ミュージックに取り入れられており、これはハウス、EDM系の作品。クラリネットを演奏しつつアレンジなどもすべてやってしまう、ジプシーにとって憧れのミュージシャンだ。トルコ人が何を求めているかを敏感に察知して作品を作っている。

2) Killa Hakan / Fantastik Dort ( feat Ceze & Rko Fresh & Sumert Cem)
トルコのラップミュージック。ラップの多くは移民の人々の叫びの音楽ともいわれている。トルコでもトルコ語のラップが盛んなのだ。ひじょうに攻撃的でアグレッシヴなラップだが、トルコでは言葉の検閲があることから内容的に過激な内容のラップはできないようだ。

3) Aynur / Nesrin
トルコ東部には約1400万人のクルド人が住んでいるが、トルコの民族問題と深く関わっている少数民族である。このアイヌ―ルAynurという人はクルド人歌手としてひじょうに有名。言葉もトルコ語ではなくクルド語を用いているが、トルコのマーケットを意識してトルコ語も混ぜて歌っている。リリース元のカランは、少数民族の音楽を学術的なCDとして発売しているレーベルだ。

4)Fahir Atakglu / Black Sea
トルコ風ジャズ。アメリカで活躍したトルコ人ピアニスト Fahir Atakogluのユニット。トルキッシュ・ジャズとよばれ、その旋律、リズムには変拍子などが用いられ、トルコの民族性を意識したジャズであることがすぐにわかる。

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第42回 トルコ音楽今昔 Part 1 ゲスト:関口義人さん(音楽評論家)

2017.01.20

今回のセカオンは"トルコ音楽今昔"と題して、トルコのポピュラー音楽を取り上げます。リスナーのみなさんは「トルコ音楽」と聞いてどんな音楽を想像するでしょうか?クラシック音楽になじみのある方はベートーヴェンやモーツァルトのトルコ行進曲を思い浮かべるかもしれません。日本ではトルコの音楽、しかもポピュラー音楽は決して馴染みのある音楽ではありませんが、伝統音楽の要素と近隣の西欧の音楽の影響を受けて実にユニークな音楽として発展してきました。関口義人さんは、ジプシーの音楽や芸能の研究に取り組む音楽評論家です。最近では『トルコ音楽の700年』(DUブックス:2016)を刊行しました。今回の番組では、この本に紹介されたさまざまな作品を聞いていただきます。
トルコの音楽といってもそのジャンルはさまざまです。伝統音楽、ポップ、アラベスク、ヒップホップ、ロック、どれもトルコらしい要素がいっぱい詰まっています。

1) Sabahat Akkiraz / Beni Beni (1982)
古典の要素含むトルコのサナートとよばれる芸術歌謡曲。サズとよばれるフレットのない弦楽器で微分音が多用されている。古典音楽の歌い手であるSabahat Akkirazが、歌謡曲のジャンルに挑戦したナンバー。
2)Sezen Aksu / Salim
トルコで知らない人はいないというひじょうに有名な歌手。関口氏の言葉によれば松田聖子と松任谷由実を足して2で割ったような存在。自身で歌うだけでなく、他の歌手に歌も提供している。Youtubeでも多くの映像を見ることができる。
3)Cem Karaca + Mongollar / Obur Dunya (1972)
トルコではドノヴァンに影響を受け、サイケデリック・ロックが流行した。Cem Karacaは、サイケデリック・ロックの初期のグループ。このグループがMongollarとともに発表したサイケロックなナンバー。

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